福井県小浜市の歴史ある佇まいの日本家屋の庭。
この庭は東京で長くお付き合いのあるお客様のご実家であり、しばらく住んでいなかったこともあり植物が鬱蒼と茂っていた。
庭を改修するにあたり、庭に多く残る石材を使って石積み・延段（のべだん）・枯流れをつくり、地元で作られる若狭瓦（わかさがわら）を砂利敷きの縁取りにし、雑草対策として那智黒石・伊勢砂利を敷いた。
元々この庭で使われていた石を使用したこともあってか昔からあったかのようにしっくりとおさまった。
現地の石や若狭瓦を再利用したことは意匠的にも土地の歴史を継承するといった面からもとても意味のあることであり、この庭が小浜の歴史の詰まった庭になったと言えるだろう。
施工年月：2016．6〜7、2018．3〜7
施工期間：15日間
