西参道は、渋谷の喧騒から一歩離れた閑静なエリアでありながら、明治神宮へと続く歴史的な参道の一部として独自の風格と趣を持つ場所である。
来街者も多く多様な人々が行き交う交差点としての機能も果たしている。
明治神宮鎮座100年を記念した周辺整備により伝統性と現代性が融合した景観が形成され、地域の魅力が高まってきている。
今回の改修工事では首都高速道路の高架下にある全長約150mの植栽地を、これまでの暗い・冷たいというイメージを一新すべく「つむぐ参道」というコンセプトのもと、道・ひと・感性をつむぎ、地域に愛される植栽を目指した。
植栽した植物は全部で70種以上にものぼり、これは渋谷区らしさの一つである多様性(国際性、異文化の共存、サブカルチャーの発展)を植栽で表すために5大陸・20カ国以上を原産とする植物を使用した。
メインとなる高木にはヤマザクラ・アオダモ・モミジ類・ヤマコウバシなどの株立ちの落葉樹を、さらにはゾーンごとの特徴的な植物にはツツジ類・常緑アヤメ・アジサイ類・ペニセタム・ユーパトリウム類を選び、一年を通して季節の移ろいとともに楽しめるものとした。
さらに植栽と組み合わせて設置したルーバーフェンスは参道から明治神宮までの道のりにある玉垣を模したデザインとなっている。
こちらに使用したのはハードウッド材の一つであるイタウバで、高い耐候性を持ち、天然木の暖かみある色合いと時間と共に深まっていく味わいが魅力である。
高さと幅がランダムなルーバーフェンスが重なり合い、そこに株立ちの繊細な幹肌・個性溢れる様々な植物たちが場所場所に見せ場を作り、距離のある植栽地でも飽きさせないシークエンス景観を作り出している。
この場所を行き交う人々がふと季節の花に目を留め、移ろう季節を感じながら日々の中に豊かなひとときを見いだせる、そんな空間となることを願っています。
施工年月:2025.8〜9
施工期間:19日間(準備期間約1ヶ月)
協力会社:株式会社東邦レオ























